香りと造形のプロジェクト Kunryu が YOKE GALLERY で展示をスタート
2025.06.12

日本を代表する彫刻家・流政之の思想を受け継ぐ香立てシリーズの販売も

数々の気鋭ブランドをクライアントに抱えるON TOKYO SHOWROOM(オン・トーキョーショールーム)は、東京に拠点を構えつつも2024年にはアメリカ・ロサンゼルスにギャラリーをオープンしている。

以降、日本のタイムレスなクラフトや文化的価値を現代の視点で再解釈、そして発信する活動を継続しており、その中でも香りと造形にフォーカスしているのが「Kunryu」と呼ばれるプロジェクトだ。

そんな同プロジェクトが東京・世田谷の下馬にある「YOKE GALLERY」で、展示『Kunryu ― 香りのかたちと、流政之の造形をめぐって ―』を開催する。

本展は戦後の日本を代表する彫刻家であり、日本アカデミー賞のトロフィー「映画神像」の制作者でもある流政之の造形哲学を起点に、香りとオブジェクトの美学が交差する内容となっている。

会場には流が手がけた家具「ナガレチェア」、石彫「ナガレバチ」や「サキモリ」などの代表作に加え、その思想を受け継ぐ香立てシリーズ「Kunryu」の展示・販売を行う。

プロジェクトのキーでもある香りの監修には、Mame Kurogouchi(マメ クロゴウチ)やCFCL(シーエフシーエル)など、ファッションブランドとのコラボレーションでも知られる調香師・和泉侃を起用。流政之が晩年まで暮らしたアトリエや住居空間、作品などからインスピレーションを受けた調香は展示に欠かせない重要な役割を担う。

なお初日の2025年6月13日(金)17:00〜20:00に開催されるレセプションには、その調香師・和泉侃による在廊が予定されており、香りの背景や制作プロセスについて聞ける貴重な機会も。

香りと造形、静けさと余白が交差する空間で、時を超えて紡がれる美意識と対話する、特別なひとときをぜひ体感してほしい。

[INFORMATION]
『Kunryu ― 香りのかたちと、流政之の造形をめぐって ―』
会期:2025年6月13日(金)〜15日(日)
場所:YOKE GALLERY 東京都世田谷区下馬1-20-13 宏和ビル2F
営業時間:13日(金) 13:00〜20:00、14日(土) / 15日(日) 11:00〜18:00